ココロ社(本社) このページをアンテナに追加

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2005-09-11

男が差し出したパンフレットには、種類別に「良薬は口に苦し」の比喩で使われるものたちが、良薬にあたらないという科学的説明が記されていました。

「くさやは…このページにある。あれも実は健康にはよくないんだ。」

パンフレットにはこう書いてありました。

くさや

【一般的に信じられている説】

くさやは健康によい食べ物と見なされています。乳酸菌の一種がくさや菌であり、健康によい成分も含まれているのですが、それにも増してその臭さから「単に臭いのではないだろう。きっとすばらしく健康を向上させる物質が含まれているに違いない」と邪推されているというのが現状です。

【真実】

食べるときに鼻の息を止めるので、口で呼吸することになって危険です。まだ呼吸に慣れていない乳幼児は特に危険。離乳食に入れるなどすると、口呼吸が定着してしまいます。

また、口の中に入れたまま寝ると、ハエが来る可能性が高く、独立心旺盛なウジの場合は、産み落とされるやいなや動き始めるので、一晩で口の中がウジだらけになってしまいます。

なるほど…ウジが沸く危険性…これは新しい生命の可能性と読み替えることも可能か…を秘めながらぼくはくさやスティックを1箱買って口に入れ、再び歩き始めました。歩くと呼吸が荒くなり、口いっぱいにくさやの香りが広がってきました。ぼくは漁師の妻が、夫の無事を祈りながら、トビウオに乳酸菌をかけているところを想像し、夫婦の絆についてぼんやりと考えました。

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